のぼコン2019開催にあたっての想い

こんにちは、ヒローズアップ!クライミングクラブ代表 太田裕樹です。
(参加申し込みやルールなどはコチラをご覧ください。)

のぼコンを開催するにあたって自分が考えている事です。

一つは大人になってクライミングにハマった人達のための大会が作りたかった事。大人になって、仕事や家庭もあって、時間の都合となかなか融通の効かない肉体の都合と色々な事に日々苦心しながらクライミングを頑張っている人たちが目標とし、優勝を目指せるような大会が欲しかった。

コンペをやっていない週末なんか無いぐらい大小様々なコンペが各地で開催されている中で若い頃からやっていたわけでもない、何かスポーツ経験があるわけでもない、そんな人が集って競い合う場所を作りたかった。

一つはジムの次は岩!じゃなくてジムで頑張ってコンペを目指す、そんな価値観をもっと広げたいと思ったこと。どうしても大会、コンペ、と言われると自分はそんな柄じゃないとか、もっと実力をつけてから、とか思ってしまうけれどコンペにはコンペにしかない魅力があって、それをもっと沢山の人に感じて欲しい。

他の事を全て忘れて目の前に1手、1課題に集中する。限られた時間の中で1手でも1課題でも多く登ろうとあがく時間、苦労して登った目の前の選手を応援して、自分もそれに続けと頑張って。それは何よりも楽しい時間だという事。そうして真剣に過ごした時間はそこから先の成長にきっと寄与してくれるはず。

一つは「登る」世界の広さを感じて欲しいということ。そもそもは登山からスタートしたクライミング、そしてそこから産まれたボルダリングは今は「ボルダリング」というまた別種のスポーツとしての進化を遂げ、「ボルダリング」という競技になりつつある。

ただ、「登る」という根っこの部分を共有したリードクライミングであったり、スピードクライミングであったり色々な楽しみ方があるのだということ。そして上で言ったことと矛盾するようですが、屋内だけじゃない、屋外でももちろん「登る」事が出来るという事。そうしてクライミング世界を広げ、深めるきっかけになって欲しい。

一つは「登る」って楽しい!に立ち返って欲しいということ。大会を開催しておいて矛盾するような事を言うようですが、クライミングは競わなくても登っているだけでただただ楽しい。一生涯続けてもきっとやり尽くす事の無いスポーツです。今クライミングを始めた子どもたちがコンペに全く関わらずに登り続ける事は難しいと思うのだけれど、コンペのためのクライミングじゃなくて、ただただ登る事が楽しかった最初の1歩を思い出す、そんな日になって欲しい。

という感じで超真面目に「コンペ」というものに向かって欲しい!んですが、やっぱり大人はそれだけじゃ物足りない。頑張った自分に、その日に向けて飲み会を断り、美味しい食事を我慢して肉体を作って、精一杯頑張った自分にご褒美が欲しい!

それらを全部詰め込んだ結果
のぼれるかどうかうでだめししてそのあとみんなでビールのんじゃったりするコンペ
略して【のぼコン】となりました。

3年目となる今年、さらに欲張ってもう一つ

さらに世界を広げて欲しいという思いから「ブラインド競技」を追加しました。

昨年から日本パラクライミング協会に役員として参加、パラクライミング世界選手権にも昨年のインスブルック、今年のブリアンソンと2大会に参加しました。そこで感じた人間の持つ可能性の凄さを多くの人に感じて欲しい。そして、お互いの間に垣根なんか無いということを感じて欲しい。

今回の大会にはパラクライミング日本代表の選手も数名参加してくれる事になりました。是非一緒に登って一緒に飲んで、盛り上がってください!

当日はこの大会のために作られた課題達が皆さんを待っています。是非決勝の最後の最後まで楽しんでいってもらえたら嬉しいです。

ヒローズアップ!クライミングクラブ代表 太田裕樹
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